Hafa Adai! 南国グアムから、日々の子育てや島暮らしをお届けしている『南の島の羅針盤』です。
グアムで子育てをしていると、日本の学校とは少し違う学びや、親の私にとっても新鮮な宿題に出会うことがあります。 今回、子どもが学校の宿題で取り組んだのは、 Sod House(ソッドハウス)作り。
ここでいうSod Houseとは、アメリカの開拓時代と呼ばれる19世紀頃に、アメリカ本土の中央部で建てられていた家のこと。スーパーで買える材料を使って、昔のアメリカの家を再現することになりました。
ということで、今回はグアムの学校で出された宿題と、子どもが実際に作ったSod Houseをご紹介します。
Sod Houseってどんな家?
Sod Houseはアメリカの中央部で、開拓者たちが暮らすために建てた家です。 この地域には広大な草原が広がっていたため、建築に使う木材を十分に確保することができませんでした。
そこで利用されたのがSod(草の根が絡み合った土)です。開拓時代の人々は、草と土が一体になった部分を長方形に切り出し、それをレンガのように積み上げて家の外壁を作りました。

屋根にもこのSodが使われていたため、屋根の上に草が生い茂っていたり、花が咲いていたりしたようです。現在のような建築材料が簡単には手に入らなかった時代に、身近にある土や草を住まいの材料として活用していたことを知りました。
宿題は、お菓子でSod Houseを作ること!
歴史の授業で学んだことを、実際に手を動かしながら理解する。 今回の宿題は、そんな学び方の1つだったのだと思います。
先生から出された課題は、Sod Houseがどのような仕組みで作られているのかを、身近な食べ物を使って再現することでした。 本物の土や草を使うのではなく、お菓子を使って家を作るというアイデア。 どんな材料が必要なのか、まずはスーパーでの買い物リストを作るところからスタートしました。
スーパーで材料をそろえる
まずは、必要な材料をリストアップして買い物へ。 今回、主役となった材料はこちらです。
- ココア味のライスクリスピー
- バター
- マシュマロ
- ココナツフレーク
- 緑色と茶色の食用着色料
- 割り箸(屋根をのせる際の補強のため)
- LEGOの人形や動植物(完全に娘の趣味)

家の土台作りをスタート
家の土台を作る 材料がそろったら、いよいよ制作開始!まず、マシュマロとバターを電子レンジで温めて溶かします。

マシュマロとバターがドロドロに溶けたら、ココア味のライスクリスピーを加えて、全体をよく混ぜます。 室温が冷たいとすぐに固くなってしまって、均一に混ざらなくなるので、ここは時間との戦いでした!笑

次に、バターを塗った天板に、混ぜ合わせたライスクリスピーを薄く敷き詰めます。 この段階では、まだ家の形にはなっていません。 ここから、Sod Houseらしい見た目に仕上げていきます。

続いて登場するのが、ココナツフレーク!これに緑色と茶色の食用着色料を混ぜて色を付け、ところどころ土が付いたような雑草を表現しました。

次に色付けしたココナツフレークを、ライスクリスピーの上に広げます。 お菓子の材料だけで、少しずつ自然の風景に近づいてきました。

ここまで出来たら土台の完成です。隙間が空かないように、指でしっかりと押さえつけ、冷蔵庫に入れて、固まるのを待ちます。
柔らかい状態のままでは、家の壁のように積み重ねることができません。 レンガのようなブロックとして組み立てられるように、ここは大切な工程です。
家の組み立て
約1時間後、ライスクリスピーが冷えてしっかりと固まったら、いよいよ家作り! 1つずつのブロックの縦横の比率が1:2になるように、包丁で丁寧に、下に押し付けながら切っていきます。

そして、このブロックをレンガのように1つずつ重ねて、家の外壁を作っていきます。材料をただ並べるだけではなく、ブロックを重ねて壁を作ることで、家がどのように形になっていくのかを実際に体験できました。

最後は、楽しい飾り付け! 完成した家の周りに、LEGOの人形や動物、植物などを配置していきます。 家だけでなく、その周りで暮らす人々や動物、植物まで表現すると、娘が頭で思い描いていた開拓時代の小さな世界ができあがりました。

お菓子で作った家ですが、ブロックを積み重ねて家を建てる仕組みが、目で見て分かる作品になりました。 スーパーで材料を選ぶところから始まり、混ぜて、固めて、切って、組み立てる。 1つの宿題を通して、いろいろな工程を経験することができました。
グアムの学校の宿題を通して感じたこと
今回の宿題で印象に残ったのは、学校の授業の中でアメリカの歴史について学ぶだけでなく、当時の暮らしを想像しながら、自分の手を動かして、家を再現するところまで取り組んだことです。
昔の人々は、どんな材料を使って家を建てていたのか。 なぜ、その材料が選ばれたのか。 どうやって家の形にしていったのか。 そうした疑問を娘は1つ1つ言葉にしながら、時には私の携帯を使って過去の歴史を調べながら、課題であったSod Houseを完成させました。
もちろん、子どもたちが持ち帰ってくる学校の宿題だけで、アメリカの教育すべてが分かるわけではありません。 それでも、子どもたちの宿題を見ていると、親の私にとっても新しい発見があります。
グアムで子育てをしていると、学校を通してアメリカの歴史や文化に触れる機会が多くあり、私自身も一緒に学ばせてもらっています。
旅行で訪れるだけでは気づかない、現地で暮らしているからこその発見。 そんな日常の小さな出来事も、これから『南の島の羅針盤』で紹介していきたいと思います。
